東本願寺にどっしり構える御影堂の屋根は重層入母屋造だ。17万枚を超える瓦を葺いている屋根からは歴史を感じさせる重厚感を漂わせている。すぐ近くに寄って下から眺めると、幾つもの細い木材が組み合わせてあるのが見えた。
木造建築なのだから当たり前なのだけれど細長い角材が組み合わされていて、その様子は隈研吾の建築を思い起こさせる。御影堂の屋根を見上げていると、なぜだか太宰府にあるスターバックスや東京にある高尾山口駅、同じく東京にある瑞聖寺に立つ建物など隈研吾設計の建造物に似ているように見えてしまうのだ。もっともこの御影堂は明治28年に完成だ。明らかにインスパイヤされたのは東本願寺ではなく隈研吾の方だろう。木材など日本古来の素材を生かした和のデザインが隈研吾建築の特徴とされるから、京都にある歴史ある伝統的な寺院にインスパイヤされていても何ら不思議ではない。もっとも、僕が建築に詳しくないからそう思っただけかもしれないけれど。
2021年4月 建築 京都 | |
京都市 屋根 寺院 木材 |
No
11869
撮影年月
2020年2月
投稿日
2021年04月07日
更新日
2023年08月24日
撮影場所
東本願寺 / 京都
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF