歩いていると、東獄殿という寺院に出くわした。ここは1673年に建てられた道教の寺院らしい。その名前から判断するに、東獄大帝という神様を祀っているのだろう。死後の世界を司る神様だ。
町の中心にある多くの寺院と同じように、この寺院も通りに面して、他のお店に紛れるように建っていた。外観こそ普通の店とは違うので寺院だと分かるものの、それがどの神様を祀るものなのか、外から見ただけでは分からない。もっとも、地元の人々にとっては、そんなことを説明する必要もないくらい当たり前の存在なのだろう。
寺院の入り口の前に立つと、中にある祭壇が目に入った。二人の参拝客が静かにお参りをしている。彼らの動作は、日常の一部として自然に溶け込んでいるように見えた。入り口の脇には丸い石が置かれていた。普通ならば獅子が置かれているはずの場所に、ただ丸い物体がぽつんと置かれている。それが妙に印象的だった。
2017年5月 町角 台湾 | |
チェック柄のシャツ 入り口 石 台南 寺院 参拝客 |
No
10135
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年05月08日
更新日
2024年12月08日
撮影場所
台南 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA