守礼門を抜けて緩やかな坂を登っていくと、左手にどっしりとした石門がある。この石門は園比屋武御嶽石門だ。園比屋武御嶽は琉球王国の聖地で、国王が各地を巡礼する際に必ず拝礼した御嶽で、沖縄の最高位の巫女である聞得大君が就任する歳に最初に拝礼した御嶽でもある。国家の聖地にある礼拝場所は、国家の威信をかけて豪華なものであったように思ってしまうけれど、写真の石門の場所がその礼拝所なのだそうだ。質素でちょっと意外。
礼拝所の前にやって来ても、残念ながら厳かな雰囲気は感じられない。どっしりとはしているものの、何も知らなければ黙って通り過ぎてしまうだろう。今となっては首里城へ向かう人びとをじっと眺めているだけだった。
2012年8月 建築 沖縄 | |
門 首里 石 世界遺産 信仰 |
No
6675
撮影年月
2007年6月
投稿日
2012年08月02日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
首里 / 沖縄
ジャンル
建築写真
カメラ
CANON EOS 1V