男が大きな石垣の前を歩いていた。石垣は江戸城の本丸天守台のものだ。
江戸城の天守閣は1657年の明暦の大火で焼け落ち、その後再建されることはなかった。江戸時代も明暦になる頃にはすでに平和になっていて、軍事的な意味合いの濃い天守閣は不要だったのだろう。当時の幕府の人たちは無用の長物と考えたのだった。お金のかかる天守閣を再建するよりも、他のことにお金を使おうと考えたなんて、しっかりとした経済感覚だ。昔の人は思っているよりもずっと賢かったのだと感心してしまう。
2006年1月 町角 東京 | |
城郭 石 皇居 壁 |
No
297
撮影年月
2006年1月
投稿日
2006年01月12日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
皇居東御苑 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V