新宿で栄えているところというと、新宿駅から新宿三丁目のあたりを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。でも内藤新宿という新しい宿場町が造られた頃の中心は新宿駅でも新宿三丁目の辺りでもなかった。往時の中心は四谷に向かって新宿御苑に近いあたり、今の住所でいうと新宿一丁目と二丁目辺りだったのだ。その証拠に今の新宿駅近くに由緒ある神社仏閣はないものの、新宿一丁目・二丁目には江戸時代からある寺院が残っている。時代の流れとともに繁華街の場所は移り変わっても、神社仏閣の鎮座する場所はそうそう変わらない。
旧甲州街道を歩いていて見つけた小さな神社も、おそらく古くからこの場所に鎮座しているのだろう。今となっては大きなビルに挟まれた猫の額程度の境内に小さな社が建っている。火の神であるカグツチを祀った秋葉神社だった。火の神様と言っても、カグツチは火を呼び起こすような神ではなく、火災を防いでくれる神だ。面白いのは意図したのか、たまたまなのかは不明なものの、この秋葉神社の横に消防署が建っていること。秋葉神社の隣なんて、消火活動を行う組織の拠点にピッタリだ。
2022年6月 人びと 東京 | |
新宿 神社 鳥居 傘 |
No
12312
撮影年月
2022年4月
投稿日
2022年06月30日
更新日
2023年08月12日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35