タニン(ミャンマー)
高床式の住居の間を縫うようにして伸びている路地を歩いても訝しげな視線を向けてくる人はいなかった
タニンを歩いていると、どこからともなくハンマーで金属を叩く音が聞こえてきて、ほどなくして鍛冶場が視界に入ってきた
玄関先に腰掛けていた上半身裸の男と目が合った
鼻眼鏡の男の目の前にはコイルが置かれていた
ミョーマ市場(タニン)
男は食料品を買うには大きすぎる籠を担いで歩いていた
8年間で時代は変わり、今ではスマホで自分の位置を確認しながら移動できるようになってしまった
チャウタン(ミャンマー)
男はカミソリを手に漁網を修繕していた
漁網がクシャクシャで苦笑いを浮かべているのか、カメラを向けられているから苦笑いを浮かべているのかは判断がつかなかった
雨は上がっていたけれど、まだ雨宿りを続けている人もいた
男は日本から輸入した中古トラックの荷台から荷を下ろそうとしていた
車夫が愛車に乗ってスマホをいじりながら客待ちをしていた
着岸している船の向こうにイェレー・パゴダが見えた
笑ってくれた男の口の中はクーンで真っ赤に染まっていた
イェレー・パゴダ(チャウタン)
男は中洲に立つイェレー・パゴダへの渡船の舵を取っていた
ヤンゴン(ミャンマー)
男はヤンゴン環状線の車内で心地よさそうに寝ていた
インセイン(ヤンゴン)
スマホに見入る人はいなくともテレビに見入る人はいた
ダニンゴン市場(ヤンゴン)
ダニンゴン市場の入口の横で男が昼寝していた
ダニンゴン駅(ヤンゴン)
冷房のない列車から降りてきた男は上半身裸だった
トラックの荷台にいた男が白い歯を見せて笑ってくれた
箱庭のような市場はのんびりとしていて、男は店を開けたまま寝息を立てていた
男が籠の傍らに立って、ニンニクの皮を次から次へと剥いていた
市場のお店の中で白いあごヒゲを生やした老人が新聞を読んでいた
ゴチャゴチャした工房の中で男が機械を使って働いていた
ムスミー・ヨシュア・シナゴーク(ヤンゴン)
ユダヤ教のシナゴークの前に男が腰掛けていた
買い物客目当ての自転車タクシーも道の端で客待ちをしていた
ダラ(ミャンマー)
電気のない集落でソーラーパネルのある家もあって、そのような家の人はテレビを見たり、スマホを充電したりしているようだ
ゆっくりとセーボレイと呼ばれる葉巻を取り出すと、男は火をつけて美味しそうに吸い出した
ミャンマーの人はカラフルが好きなようで、船体もカラフルに塗り直されていた
ふたりの男が真剣な顔で前に置かれた市松模様のボードを見詰めていた
平日の昼間に道端でダラダラしている男を見かけるのは珍しいことではない
ヤンゴンには華僑の人だけでなく、印僑の人たちも大勢住んでいる
ラーチャダムヌーン・クラーン通り(バンコク)
街路樹の横に腰を下ろした二人の真ん中に盤が置かれていて、ゲームに興じていた
バーンコークノーイ区(バンコク)
バンコク第2の鉄道駅の近くだけれど、バーンコークノーイ区は都会の喧騒とは無縁だった
サラーナムローン市場(バンコク)
薄暗く閑散とした市場に活気が漲るのは朝だけのようで、買い物客の姿はなく、ところどころに働いている人がいるだけだった
ワーンラーン市場(バンコク)
買う度に値段交渉しなければならないようなタフな行動を取るのは腹が減るので、腹ごしらえする食堂があちらこちらにあった
バンコク(タイ)
名前も分からないような小さな運河の横で男がぐっすり寝ていた
大通りを歩くより、細い道を歩く方が楽しいのは日本とは違う日常生活が溢れているからだ
マハナック墓地(バンコク)
お墓を作らない仏教徒の多いバンコクにイスラム教徒向けの墓地があった
裏通りの一角にモスクが建っていて、その横にイスラム教徒の墓地があった
兵士や兵器を運ばせるために造られたセーンセープ運河沿いで男がビールを飲んでいた
バイク
トラック
視線
笑い
老人
裸足