線路を越えてオークポースーという鉄道駅の近くにある集落に足を踏み入れた。細い道が伸びていて、両脇に小さな家が並んでいる。長閑な雰囲気が漂うばかりで誰も集落を歩いていない。地元の人びとも集落にいるのだろうけれど、家の中でのんびりしているようだ。僕は家の中に人の気配を感じながら、とぼとぼ誰もいない小径を進んでいた。
とある家の前にやって来ると、珍しく男がいて、上半身裸だった男と目が合った。縁側にボウルが置かれていて、男は中に手を突っ込んでいる。何をしていたのだろう。男は僕の姿を認めると、動かしていた手を止めて真っ直ぐに僕を眺めている。ここはタニンでも町外れに位置していて、観光地らしさは微塵もない。そのような観光名所でもなんでもない集落の中をカメラを持った外国人が歩いている理由は何なのか思いを巡らせているようだ。残念ながら、理由は特に無い。気の向くままにやって来ただけだ。
2019年5月 ミャンマー 人びと | |
ボウル 入り口 男性 上半身裸 タニン |
No
11031
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年05月29日
更新日
2023年12月14日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA