タニン・ミョーマ市場の閑散とした廊下を引き続き歩いていた。行き合う人はみなここで働いている人ばかりで、買い物客の姿はほとんどない。このような状況では、商売が成り立たないのではないかと心配になってしまう。もっとも、僕がずっとこの市場にいた訳ではなく、数時間滞在しただけだから、時間帯によってはこの廊下にも買い物客が溢れるように歩いているのかもしれないけれど。
しばらく歩いていると、廊下の端に台が出ていた。そして、お腹がぽっこり出た男が横に立っていた。台の上には容器が何種類も並べられている。男はこの閑散とした廊下でクーンを売っているのだった。
ミャンマーではクーンを売っている人を見かけるのは珍しいことではない。クーン売りの人びとの商売道具は似たり寄ったりだ。キンマの葉を広げるための台かテーブルがあって、その端にはキンマの葉に載せるための檳榔子や石灰などが入った容器が並べられている。そのため、キンマの葉が見当たらなくても、クーン売りだと分かるのだ。
2019年6月 ミャンマー 人びと | |
男性 パーン テーブル タニン |
No
11062
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月20日
更新日
2020年01月16日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA