飲み物を飲んで一息つけたので、再び僕は町を散策することにした。冷たい飲み物を飲んだ喫茶店の前の道を進んでいく。8年前に訪れた記憶によれば、ここをずっと進んでいくと小さな高床式の家々が並んでいたはずだった。でも、いけどもいけどもそのような場所には行き当たらない。道路脇に建っている家はどれも大きなものばかりで、道路に面してフェンスが設けられていた。それに歩いている人もほとんどいない。なんだか記憶違いをしているようだった。僕の記憶の中にあるあの場所は一体どこだったのだろう。
そう思いながら歩いていると、道路脇にふたりの男がいるのが見えた。ふたりとも上半身は裸でロンジーを履いている。しゃがんでいる年配の男とその横に立っている青年は、ちょうど門の修理をしている最中だった。年配の男はこちらに背を向けていて、僕がいるのに気が付いていない。その一方で、背年は僕に気が付いた。カメラを向けると、こちらを見ながら微笑んでくれた。
No
11050
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月12日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA