市場の建物に沿って歩道を歩いていた。車道は広々としていて、道の端にはトラックが何台も停まっている。この市場に納品にやってきたトラックだ。その中の一台の前を通り過ぎようとすると、突然声を掛けられた。声がする方を見てみると、そこには荷台の中にどっしりと腰を下ろした男の姿があった。
その荷台には幾つも袋が山積みになっていて、ロンジーを穿いた男はその上に座っている。そこで座っていると、目の前を珍しいものが通りかかったので、僕に声を掛けてきたのだろう。特に僕に用がある訳でもない。このような場合、ほとんどの人は僕自身に興味があるというよりも、僕が肩からぶら下げているカメラに興味があることが多い。この男も同じだと思い、僕は無言でカメラを男に向けたのだった。すると、男は待ってましたと言わんばかりに大きな声を上げて笑いだした。狭いに荷台の中に男の声が響き渡っている。あまりにも大きな声を上げて笑っているので、男の髪の毛も逆だってしまったかのようだった。
2019年2月 ミャンマー 人びと | |
笑い 荷台 男性 白い歯 ヤンゴン |
No
10892
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年02月09日
更新日
2024年01月21日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA