男は日本から輸入した中古トラックの荷台から荷を下ろそうとしていた

雨が止んだので、僕はチャウタンを再び歩き出した。でも、これ以上進んでも住宅ばかりのようなので、市場のある場所へと戻ることにした。ほどなくして、歩き始めた市場へと戻ってくる。それほど遠くまでは行っていなかった。

市場の前の通りは、濡れた路面を地元の人たちが行き来している。通りは賑わっていた。頻繁にトラックがやって来ては道路の脇に停まり、荷下ろしして走り去っていく。写真のトラックもそのように市場に納品にやって来たトラックだった。

道路脇に停車すると、運転手の男が運転席から下りてくる。荷台の扉を開けて中に入ると、黄色の箱を手に持って出てこようとしていた。トラックは大きく、その荷台の空間も大きなものだった。けれど、開いた扉の向こうにはさほど荷が載せられていなかった。奥の方に少しだけ荷が見えるけれどガラガラだ。男も大きなトラックに乗っては来たものの、この市場に納入するのは片手で持てるくらいの箱だけのようだ。

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