賑わっている露天市のすぐ近くに小さな工場があった。入り口から見えるところで男が働いていた。一般的には、ここはいわゆるチャイナタウンと呼ばれる地域だ。でも、働いていた男は贔屓目に見ても東アジア人の風貌ではない。明らかに華僑ではないのだった。ヤンゴンではチャイナタウンとインド人街は隣り合っているけれど、その境目はあまりはっきりしてはいないようだ。少なくとも歩き回るだけではその境目は分からなかった。ここでは中国系もインド系も、地元のビルマ人の社会に上手に溶け込んでいるのかもしれない。
男の前に置かれた台の上には万力のよな機械が置かれていた。ハンドルを握った男が、黙々とハンドルを回し続けている。何をしているのかは見ただけでは分からなかった。何を作っているにしても、この工場の中にはすぐ近くの露天市の喧騒は入ってこられないようだ。工場には数人の人影が見えるけれど、皆静かに働いていて中は静けさに包まれていた。
2019年1月 ミャンマー 人びと | |
工場 ロンジー 機械 男性 タンクトップ ヤンゴン |
No
10877
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年01月28日
更新日
2024年01月22日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA