駅構内で蠢いている人びと眺めるのを満喫したので、ダウンタウンの方へと戻ることにした。プラットホームをウロウロとしているうちにやって来た列車へと乗り込む。ここで大量の商品を仕入れた行商人も大勢乗り込むのかと思っていたけれど、そうでもない。もう夕刻近くだったので、これからどこかで商売を始めるにはもう遅いのだろう。車内はガランとしていた。
乗り込んだ列車は、僕がここにやって来た時と同じようにゆっくりと走り出す。目の前のシートには男が座り込んでいた。サンダルを脱いで、座席の上であぐらをかいている。見たところ、窓に寄りかかかりながら熟睡している。熟睡のあまり、列車が駅に着いたことにさえ気がついていないようだ。列車が停車したことなんて関係なく、寝息を立て続けているのだ。このまま男が熟睡し続けたなら、寝過ごしてしまうのではないかと心配になってしまう。もっとも、僕は男がどこの駅で降りつもりなのかは分からないので、起こしてあげることもままならないのだけれど。
2019年3月 ミャンマー 人びと | |
車窓 男性 昼寝 列車 ヤンゴン |
No
10950
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年03月27日
更新日
2024年01月17日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA