混雑していた露天市を抜けると、大きな通りへと行き当たった。露天市の開かれている道路は大通りへとぶつかり、そこで終わっていた。大通りの端にはびっしりと自動車が駐められている。
その中の1台はミニヴァンだった。後ろの扉が開いていて、男が荷台の端にちょこんと腰を下ろしている。大きなトレイを首からぶら下げた男はそこで休んでいるようだ。トレイの上を見てみると、煙草の箱やセーボレイと呼ばれる葉巻が入った袋やプラスチック容器が置かれている。男は移動煙草屋なのだった。ヤンゴンの町にはあちらこちらに煙草やクーンを売るスタンドのようなものがあるし、そこらかしこに見かけるようになったコンビニでも煙草は売っている。それでも、この男のように煙草や葉巻を売り歩く人もやはりいるのだ。
僕は様々なのもの整頓して置かれているトライをぼんやりと眺めていた。すると、煙草屋の男の視線を感じた。気がつくと、男は険しい視線を僕に投げかけている。なんだか見世物じゃないといっているような表情だった。
2019年9月 ミャンマー 人びと | |
男性 険しい顔つき 煙草屋 お盆 ヤンゴン |
No
11185
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年09月08日
更新日
2020年01月16日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA