ダニンゴン市場の入り口のひとつに立ち止まって中の様子を眺めていた。市場の端にはドブ川が流れていて、小さな橋が架かっている。その端を渡ると市場だ。橋の向こう側には二人の人が立っているのが見える。お店の前に立ち止まっているふたりは何かを買いに市場に来たのだろう。
脇に目を向けると、そこにも小さなお店があって、中で男が昼寝をしていた。幾つも並んだドラム缶の横に椅子が置かれていて、その椅子の上にふんぞり勝って男は昼寝をしている。市場に充満しているのどかな雰囲気に男もすっかり飲み込まれてしまっているようだ。もう忙しい時間は終わったに違いない。そして、男はのんびりとした午後を過ごしているのだ。
平和な時間が流れているのにもかかわらず、よく見ると男の顔は穏やかではない。なんだか悪夢にでも苛まれているかのようだ。昼寝している時間は束の間の休息で、これで起きたらまた忙しい時間が男のことをしっかりと待ち構えているのかもしれない。
2019年3月 ミャンマー 人びと | |
男性 市場 昼寝 ヤンゴン |
No
10923
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年03月06日
更新日
2024年01月20日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA