ヤンゴン中心部にあった市場は大きな屋根に覆われていて、屋根の下に高床式の小さなお店が並んでいた。四角いお店のブロックが碁盤の目状に配置されているかのようなのだ。お店とお店の間に伸びる通路を歩いていると、まるで博物館の中に再現されたジオラマの町並みを歩いているかのように感じる。しかしながら、ここは博物館の中ではない。四角いブロックは実際に物を売っているお店で、店主たちは靴を脱いでお店に上がり商売をしている。
箱庭のような市場はのんびりとしていた。お店のほとんどが開いているものの、忙しいとは言い難い。どのお店でもゆったりと時間を過ごしていた。とあるお店の前を通りかかると、商品がズラッと並べられた棚を背に、ロンジーをはいた男が店内に腰を下ろしていた。男は市場ののんびりした雰囲気にすっぽり飲み込まれてしまっているようで、お店を開けたまま男は壁一面の棚に寄りかかりながら寝ていた。
男は忙しい時間を終えたから寝ているのか、これからやってくる忙しい時間に備えて寝ているのかは分からない。いずれにしても男は穏やかな顔で寝息をたてていた。客が来たら慌てて起きて対応することになるのだろう。
2019年2月 ミャンマー 人びと | |
ロンジー 男性 市場 うたた寝 タンクトップ ヤンゴン |
No
10888
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年02月06日
更新日
2024年01月22日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA