大勢が行き来しているクロントゥーイ市場の通路にびっしりとお店が並んでいる。ここはバンコク市民の胃袋を支える生鮮食品の市場だ。僕がバンコクで口にしたものの中にも、ここから卸されたものが沢山あるに違いない。写真のお店もそのような市場の一角で営業していたお店だった。大きなテーブルの上には幾つものバケツが置かれている。そして、脇では若い女性が働いていた。目の前にあるちょっと小振りのバケツの上に俎板を渡して、手には包丁を持っている。
女性は穏やかな顔を保ちながらも、立て続けに野菜を切っていた。周りに置かれているバケツの中はどれもこれもカットされた野菜でいっぱいだった。これだけの量の野菜をカットするのは、仕事とはいえ難儀に違いない。それだけ大勢の客がここに買いに訪れるのだろう。もし僕が同じ仕事を任されたなら、仕事を初めてすぐに腱鞘炎になってしまうこと請け合いだし、これが日々続くのかと思うと仕事を続ける気力を失ってしまうに違いない。
2018年4月 人びと タイ | |
バンコク クロントゥーイ市場 包丁 野菜 若い女性 |
No
10529
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年04月21日
更新日
2024年02月20日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA