多くのお店が生鮮食品を売っていた成功市場には、惣菜を売るお店も沢山あった。台湾では共働きが一般的だというから、簡単に食べられる食材に対するニーズは結構あるのだろう。中華民族は食にうるさいときている。地元の人に買い続けてもらうには、惣菜屋は高いレベルを維持し続けなければならないに違いない。実際、市場で売られている惣菜はどれもこれも美味しそうに見えた。
写真のお店は成功市場にあったお店だ。テーブルには練り物が山積みになっている。それほど日持ちのするものではないから、これだけの練り物が一日で捌けるのだろう。テーブルの端には鍋が置かれていて、中に練り物がプカプカと浮かんでいる。試食用の鍋なのだろうか。脇に立って眺めていると、女性の店員がやって来た客に鍋で茹でた練り物の試食を勧め始めた。
ちなみに、奥の方に見える阿給とは春雨を詰めた油揚げか厚揚げを、魚のすり身で閉じたもので、台北の北にある淡水の名物料理だ。阿給と書いて「アーゲイ」と読む。その発音は日本の油揚げに由来しているらしい。
2019年10月 人びと 台湾 | |
店員 食材 市場 台北 女性 |
No
11252
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年10月26日
更新日
2023年10月13日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III