タニン・ミョーマ市場へ再びやって来た。敷地の中へと足を踏み入れ、道路に面した廊下を歩いていた。廊下にはお店の中から溢れ出た商品が並べれらていた。これだけ商品はあるのに、買い物客の姿はまったくない。見かけるのは、市場で働く店員たちの姿ばかりだ。気怠い空気が周辺に漂っている。店員たちはその気怠さにすっかり飲み込まれてしまっていて暇そうだ。見ていると、暇で死んでしまうのではないかと思ってしまうくらいだ。そうかと言って、僕はここで何かを買うつもりはなかった。ただウロウロと徘徊しているのだった。
洋品店の前の廊下にも多くの商品が陳列されていて、店員たちが廊下に出した椅子に腰掛けている。何か会話を交わす訳でもなく、ぼんやりとしている。毎日顔を会わしているのだから、特に話すこともないのだろう。その中に若い女性の姿があった。女性もやはり何もやることがなくて、ぼんやりとやり過ごしている。頬杖を突きながら、ぼんやりとどこか遠くを眺めていた。
2019年6月 ミャンマー 人びと | |
店員 廊下 怠惰 タニン |
No
11059
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月18日
更新日
2020年01月16日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA