朝の日課になっていたエラワン廟でお参りを終え、サイアム駅からBTSに乗って北に向かう。程なくして、BTSはモーチット駅へ辿り着いた。ここはチャトゥチャック市場への最寄り駅のひとつだ。そう。向かったのはチャトゥチャック市場だ。
骨董品からペットまで多種多様な商品が売られている市場は巨大だ。タイで最大の市場で、おそらく世界でも最大級だ。敷地面積が1.13km²もある市場に15000以上の屋台が軒を連ね、バンコクの観光名所にもなっている市場を訪れる人は多い。BTSの改札を出るやいなや、僕は市場へ続く行列に飲み込まれた。列はゆっくりと進んでいく。ただでさえ、行列に並ぶのは好きではない僕は市場へ入る前にちょっとウンザリしてしまう。
心が折れる前になんとか市場へ入ったら、市場の中は混雑していない。列をなしてやって来た買い物客は、市場に入るとあっという間に分散してしまうようだ。人間で混雑している代わりに、お店がびっしり建っていて密集している。写真のお店も密集していたお店のひとつだ。大量の服が展示されていて、奥に店員が腰を下ろしていた。店員は手持ち無沙汰のようで、ぼんやり外の様子を眺めている。あれだけ大勢の人が市場にやって来ているのに、不幸にもこのお店で買物する人はいなかった。
2020年1月 町角 タイ | |
バンコク チャトゥチャック市場 店員 衣服 市場 お店 |
No
11382
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年01月31日
更新日
2023年09月13日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III