他の東南アジア諸国と同じように、タイでもココナッツは珍しいものではない。タイの人もココナッツをジュースにして飲んだり、ミルクにして料理に使ったりする。さらには茎自体も食べたりするのだという。利用範囲は広いのだ。それだけありふれている食材だけに、ここクロントゥーイ市場の中にもやはりココナッツを売っているお店があるのだ。
ウロウロと市場の中を歩いているうちにやって来たお店の中にはココナッツが無造作に山積みになっていた。どうやら、ここはココナッツ専門店のようだ。店員たちは山積みになったココナッツの周囲で働いている。でも、幸か不幸かあまり客はやって来ない。しばらくの間、僕は店先に立っていたけれど、ひとりも客がやって来なかった。店にはのんびりとした空気が漂っている。
そのため、客がどのような形でココナッツを持って帰るのか、大きな実ごと買って帰るのか、はたまたオイルだけを買って帰るのかを確かめてみたいと思っていた僕は確かめる術がなかった。客は来なくとも、いつ来てもいいように店員たちだけが静かに働いていたのだった。
2020年2月 人びと タイ | |
バンコク 店員 ココナッツ クロントゥーイ市場 市場 お店 |
No
11413
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年02月22日
更新日
2020年09月14日
撮影場所
クロントゥーイ市場 / タイ
ジャンル
スナップ写真
カメラ
RICOH GR III