成功市場(台北)
惣菜屋の中には魚の練り物を売るお店もあった
グアバの食べごろはどうやって見極めるのだろう
多くの種類の惣菜が売られていると、どれを買うのかを決めるだけでも目移りしてしまって大変だ
臨江街夜市(台北)
次から次へと包んでいた男は一日にどれくらいの数の生煎包を包むのだろう
女性の楽しそうな顔を見るだけでこの屋台が美味しいということは容易に想像が付いた
今でも釈迦頭が日本で珍しいのは、熟すとあっという間に柔らかくなるため運搬が難しいかららしい
日本ではなぜベビーカステラは同じ形ばかりなのだろうか
中山区(台北)
鮮やかな緑色のフェンスが彼女の陰鬱な気分を浮き彫りにしているようだった
国父紀念館(台北)
早朝の国父紀念館では太極拳をする集団と遭遇できる
国立国父紀念館(台北)
早朝の国父紀念館で中国武術の練習をしている人びとがいた
日本で偶然目にした「中山」と書かれた表札を気に入り、孫文は自らの雅号として使い始めたのだという
かつて大勢いた社交ダンスをする人びとの姿はなく、社交ダンスのブームは台北から完全に過ぎ去ってしまったらしい
寧夏夜市(台北)
台湾のジューススタンドのメニューは豊富なので、迷った結果、いつも同じものを頼んでしまう罠が仕掛けられている
寧夏夜市には所狭しと屋台が並び、多種多様な食べ物が売られている
大同区(台北)
寧夏夜市から脇道に入ると喧騒は嘘のように消え去り、歩き続けるのを躊躇してしまいそうだった
夜市に腕時計を買いに訪れる人はあまりいないから店主の男性は暇そうだった
賑やかな寧夏夜市の片隅で女性がスマホの画面に見入っていた
他の人が食べている物は美味しそうで、見て歩いているだけでお腹が減ってきてしまう
たこ焼きはしっかりと海を越え、遠い異国の地に根付いているようだった
ひとたび信号が赤に変わると、多くのバイクが信号待ちを始めるのだった
迪化街(台北)
この店に客が入ってこない理由のひとつは彼女の陰鬱な表情のせいなのかもしれない
食堂のテーブルに腰掛けた男には耳にしたくない話題を避けているような雰囲気が漂っていた
台湾の食文化は豊かで選べる料理はたくさんあるのに、困ったことに僕の胃袋はひとつしかない
すべての商品が安く売られているような印象を受ける名前だったけれど、その店構えは堂々としていて、安物を扱っているような雰囲気はまるでなかった
黄昏には郷愁に浸らせる力があるような気がした
何を買うか思案している時間は、それを実際に手にして食べる時間よりも至福なのかもしれない
これだけの冥銭必要だというのは、それだけ中華文明の人びとにとってお金が重要なのだろう
ただそこに立ち尽くすことしかできない無言の時間が流れる中で、人々はそれぞれの思考や感覚の中に沈んでいるようだった
無造作に置かれた大きな缶の中には烏龍茶の茶葉がいっぱい入っていた
台北101(台北)
写真を撮る行為そのものは、景色を見る行為と同じくらい個人的なものだ
あまりにも高すぎて、台北101から眺めた台北は現実から切り離されたような印象を受ける
嘉義駅(嘉義)
何かしらのアナウンスがあるわけでもなく、プラットホームは黄昏の静けさに包まれていた
列車は短い時間停車すると、黄昏の中に溶けるようにして走り去り、再び静寂だけが残った
列車の扉はすべて開いたままで、まるで気怠さに負けて大きなあくびをしているかのようだった
嘉義(台湾)
男の様子に何かしらの自由さと諦めが同居しているように見えた
通りに面している建物だけではなく、その裏側にも昔ながらの家屋が並んでいるようだった
茶葉の産地として有名な阿里山の麓にあるので、嘉義には茶を売る店が多くあるのだろうと思い込んでいたけれど、それは僕の思い違いだった
盤面を見ると駒が少なくなっているから、勝負は佳境に差し掛かっているようだ
日本の植民地だったという歴史を考えると、日本語への親しみは少し意外で、朝鮮半島でのイメージとは大きく異なっている
故宮博物院南部院区(嘉義)
ガラスケースの中に世界で一番有名な白菜が置かれていた
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