成功市場には台湾茶を売っているお店もあった。台湾には日本と同じようにお茶を飲む文化があり、茶を生産しているところだ。生産地は島の各地にあって、それぞれに特産がある。例えば有名な「凍頂烏龍茶」はもともと南投県鹿谷郷で栽培されていたものだ。本当かどうかはよくわからないけれど、台湾のお茶は中国本土のお茶よりも質が良いという人もいるくらい、台湾茶は美味しい。僕が台湾に来た理由のひとつは台湾茶を買うことだった。
写真のエプロンを付けた男は市場の一角で台湾茶を売っていた。お店の前にやって来た時、男が客に試飲を勧めているところだった。小さな紙コップを客に渡した男は、大袈裟な身振り手振りでセールストークを繰り広げ始めている。客は紙コップからお茶を啜りながら分かったような分かっていないような顔でセールストークに聞き入っていた。中国語で話しているので、僕には男が何を言っていたのかは分からないけれど、熱意はしっかり伝わってきた。
2019年10月 人びと 台湾 | |
エプロン 男性 市場 セールストーク 台北 |
No
11253
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年10月26日
更新日
2023年10月12日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III