台北の地下鉄を大橋頭駅で降りて大同区の町を歩いていた。この日は珍しく、明確な目的地があった。僕は目的地に向かってまっすぐに大きな通りを進んでいく。ここには創業100年を超えるお茶の老舗があるのだ。2年前に台北を訪れた時にそのお店で中国茶を買って、とても良かったので再訪しようと思ったのだ。しばらく歩いていくと、2年前と同じ場所にその老舗はしっかりと店を構えていた。
お茶の歴史は相当古いけれど、台湾のお茶の歴史はそれほど古いものではない。18世紀の終わりに、中国大陸の福建省からお茶の苗木を持ち込んだのが始まりとされている。そして、アヘン戦争後に締結された南京条約によって台湾の淡水が条約港として開港することにより注目を浴びるようになったようだ。イギリス人はお茶が好きだからなぁ。そもそもアヘン戦争自体がイギリスが中国から大量に茶を購入していたことが発端のひとつだし。
お店の中には茶の入った大きな缶があちらこちらに置かれていて、店員が注文をさばくのに忙しそうだった。このお店は問屋だけれど、小売で買うこともできる。僕も小売で幾つかお茶を買い、満足してお店を後にしたのだった。
ちなみにお店の名前は林華泰茶行という。
2019年11月 人びと 台湾 | |
店員 お店 台北 茶 |
No
11292
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年11月23日
更新日
2020年10月02日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III