タニンにある市場の通路を進んでいくと、生鮮食品を売るお店が並ぶエリアへやって来た。ミャンマーにも大勢の外国人旅行者が訪れるようになったけれど、観光地化の波はヤンゴン中心部からちょっと離れたタニンにはまだやってきていない。この市場に旅行者向けにお土産を売るようなお店は見当たらない。日用品や食材を売るお店ばかりが軒を連ねていて、訪れている人も近くに住んでいる地元の人ばかりのようだ。市場の中を人混みに紛れてウロウロしても、客引きから声を掛けられることもない。お店で売られているものを買う訳でもなく、ただ見ながら歩いている僕は単なる観察者だった。
そうこうしていると、鮮やかな紫色の服を着た若い女性を見つけた。女性の前にトレイが並べられていて、上には栗が山積みになっている。女性は栗を販売しているのだった。栗は寒いところで採れるものだと思っていたので、東南アジアのミャンマーで見かけたのは意外だった。近くに産地でもあるのだろう。顔にタナカを塗っていた女性にカメラを向けると、朗らかに笑ってくれた。
2019年5月 ミャンマー 人びと | |
栗 紫 笑顔 タナカ タニン 若い女性 |
No
11003
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年05月08日
更新日
2023年12月21日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA