ヤンゴン(ミャンマー)
男の穏やかな顔を見ていると、旅の終わりがすぐそこまで来ているのを実感した
道路脇でノートを取っていた女の子からキリッとした視線が返ってきた
モツの串焼きを出す屋台には誰もいなかった
屋台で女性が帳面をつけていた
男は並べたキンマの葉にビンロウの実を載せていた
ヤンゴンではスタンドでもコンビニでも煙草が売られているし、さらには売り歩いている人も多い
ヤンゴン中心部にある露天市は賑わっていた
ミャンマーで年端の行かない比丘尼たちを見かけることは珍しくない
仏像があって、信心深いと言われるミャンマーの人たちがいるのだけれど、お参りしている人はひとりもいなかった
托鉢していた若い比丘尼が鉢からお金を取り出していた
煙草を吹かす男の前を頭上に鍋を載せた女性が通り過ぎていった
ヤンゴンで色鮮やかな竹の帽子をかぶっている人を見かけるのは珍しくない
ミャンマーで出家した女の子は可愛らしいピンク色の袈裟をまとう
路上で似たような商売をしていても、人気な人と不人気な人に分かれてしまっている
人件費の安い国では労働集約的な仕事がその国一番の都市の繁華街でも成り立ってしまう
発展途上国ではカバンや傘などの修理を生業としている人をよく見かける
カメラを構えているのを見た青年は照れて笑い出した
日本のたこ焼きとミャンマーのモン・リンマヤーはよく似ている
屋台にいた若い女性を眺めていると、どこの国でも男性よりも女性の方が弁が立つのは同じだと確信を得るのだった
男は赤いハンドルを回してサトウキビを搾っていた
ピンクの袈裟をまとった比丘尼たちは人混みの中にいてもよく目立つ
ジャンクションシティ(ヤンゴン)
ピンクの袈裟をまとった幼い比丘尼たち繁華街で托鉢を始めようとしていた
具合の悪い人がクーンを噛んで良いのかどうかは分からない
門の内側に立つ幼い僧侶が微笑みかけてくれた
他人の朝食がどのようなものなのか覗き込むのは憚られた
朝食の輪に入れてもらえなかった犬がだらしなく寝ていた
人通りの多い場所で商売しているのに売れ行きがよくないようで、男はつまらなそうな顔をしていた
自転車タクシーの運転手は暇なようで、路肩に愛車を停めて新聞を読み耽っていた
タウッチャン戦没者墓地(ヤンゴン)
タウッチャン戦没者墓地に埋葬されている人のほとんどは第二次世界大戦で日本軍と戦った兵士だ
ヤンゴン市内ではバイク使用が禁じているため、自転車タクシーなど人力で動くものが庶民の足として重要な役割を担っている
ヤンゴン中央駅(ヤンゴン)
ヤンゴン中央駅の雰囲気はのどかで、切符を買っているのか立ち話をしているだけなのかは判断が難しい
話している時間が長くなれば長くなるほど、見送るのが辛くなってしまう気がする
見送りに来た人たちと別れを惜しんでいる乗客もいれば、特に見送りに来た人もおらず静かに列車が動き出すのを待っている乗客もいる
見送る女性にレンズを向けていると、他の乗客が写真を撮っている僕を眺めていた
未知なる場所への期待で、自然と男の子の胸が高まっているようだ
ボロボロの長距離列車というと人が鈴なりになったインドやバングラデシュの列車を思い起こしてしまうけれど、ミャンマーの列車は違うのかもしれない
別れを惜しんでいたようで、列車が動き出すその時まで、女性と男性は何かを話し続けていた
ヤンゴン中央駅のプラットフォームで子どもたちが遊んでいた
ヤンゴン中央駅では床に座り込んで列車を待っている人もいる
ヤンゴン中央駅の待合室では誰も彼もがのんびりと列車を待っている
ネクタイ
横断歩道
遺跡
食べ物の屋台
比丘尼
老人