しばらく歩くと、露天市の終わりまでやって来てしまった。僕はやって来た道を振り返った。振り返ると、やって来た時とは違う光景が見られる時もあるので、僕は時折振り返ることにしている。この時も露天市の端まで歩き終えたので立ち止まって振り返ってみたのだった。
道の両端にお店が出ていて、そのほとんどは日除のためにパラソルを立てている。そして、その間を買い物客が歩いていた。振り返ってみたものの、目に入ってきた光景は来たときと同じだった。
そのうちに、傘を差した女性が僕の視界に現れた。まだ午前中だったけれど、日差しはもう十分強い。女性は日焼けしたくないのだろう。日傘を差したまま、露天市の中へと入っていっていた。その姿はありふれたものだったけれど、何よりも惹かれたのは女性の差している傘の色だ。鮮やかな紫色をしていて、その紫は女性の着ている水色ととても似合っている。傘の骨がひとつ折れているのはご愛嬌だろう。
2018年11月 町角 ミャンマー | |
バック・ショット 紫 傘 女性 ヤンゴン |
No
10782
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年11月02日
更新日
2024年01月29日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA