バーンルアンの集落は運河の両脇に広がっているため、ところどころに橋が架けられている。でも、どの橋も狭い。バイクならなんとか渡ることも可能かもしれないけれど、自動車は渡ることはできないくらいの橋ばかりだった。すぐそこに対岸が見えるのに、自動車に乗ったまま対岸へ渡るのはとても面倒な作りになっている。実際に車で向こう側に行こうと思ったら、かなり遠回りしなければならないに違いない。自動車なんていうものが無かった時代には、運河が物流の中心だった。このような作りはその時代の名残なのだ。
運河沿いに設けられた歩道に立ち止まって、ぼんやりと景色を眺めていた。小さな橋がすぐ先に見える。それと並行するように架けられている電線の上には何羽もの鳥が羽を休めていた。僕と同じようにのんびりとしているようだ。しばらくすると、女性が現れて目の前にある橋を渡り始めた。橋の向こうには大空が広がっていて、猛々しい雲が浮かんでいるのが見える。暑くて気怠い夏の昼下がりだった。
2018年6月 町角 タイ | |
バンコク 鳥 橋 雲 空 |
No
10591
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年06月04日
更新日
2024年02月13日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA