穴守稲荷を後にして、赤鳥居へ向かった。穴守稲荷はもともと今の羽田空港のある場所に建っていて、拡張工事に伴って今の場所へと移築されている。赤鳥居も同じように移動させようとしたらしいのだが、祟りが起こっために長いこと動かせなかったらしい。結局、移築はしたものの今でも穴守稲荷よりもずっと空港の近くにひっそりと建っている。
鳥居の近くに立って空を見上げると、空は猛々しい雲に覆われていた。鳥が群れて飛んでいた。飛行機に負けないように群れて飛んでいるのかもしれない。
空港のある場所の地名が「羽田」というのはよくできている。飛行機のような羽を持つ物体が行き来する場所にぴったりだ。でも調べてみると「羽田」の「はね」は鳥の羽に由来しているとは限らないらしい。諸説あるようだけれど、多摩川河口で海に接する地を意味する「ハネ」を由来とする説、赤土・粘土地を意味する「はに」に由来するという説、新開地・墾田を意味する「はりた」に由来とする説などがある。個人的には海老取川を境に2分され、その形が海上から見ると鳥が羽を広げたように見えるとする説がきれいなので推したい。
2016年2月 自然 東京 | |
鳥 雲 羽田 空 |
No
9641
撮影年月
2015年12月
投稿日
2016年02月06日
更新日
2024年07月10日
撮影場所
羽田 / 東京
ジャンル
風景写真
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL