流鉄流山線は短い。たった11分の行程で、始発駅から終着駅まで乗り通すことができる。路線にはわずか6つの駅しかなく、流山駅から乗っても馬橋駅にたどり着くのもあっという間だった。車両はここで乗客を降ろして、再び流山に向かう。
この短さはローカル線の旅情を感じるには足りない。僕が家から最寄りの駅まで歩く時間よりも短いほどで、旅情を感じるスイッチが入っても、実際に高まる前に終わってしまう感じだ。さらに残念なことに、車窓から広がる景色もあまり魅力的ではない。流鉄流山線は単線鉄道で、車両や駅舎は旅情を感じさせるが、車窓から見える景色はごく普通なのだ。
この短い路線を普段から利用する人にとっては、余計なお世話かもしれない。しかし、わざわざ足を伸ばして乗ったプチ旅行者にとっては、大きな問題だ。路線沿いに小川が流れる区間もあるが、都心とは違い、どこにでもあるような住宅街が広がっている。都会を走るのでも、田園地帯を走るのでもなく、中途半端なのだ。よほどの鉄道好きでない限り、この路線に乗るだけで満足感を得るのは難しいかもしれない。
2023年3月 千葉 人びと | |
運転手 松戸 鏡 列車 |
No
12465
撮影年月
2023年1月
投稿日
2023年03月21日
更新日
2023年08月08日
撮影場所
松戸 / 千葉
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85