この日が建国記念日であることは知っていたけれど、それが神武天皇が即位したとされる旧暦の1月1日だとは意識していなかった。つまり建国記念日は旧暦の正月に相当しているというわけだ。僕がそのことを思い知らされたのは鹿嶋市にある鹿島神宮に行ったときのこと。祝日だったとはいえ、それほど混雑していないだろうと思っていた鹿島神宮には参拝客が溢れていて、大鳥居から楼門を抜けて拝殿に向かう長い行列ができていた。その状況を見て、初めて建国記念日が旧暦の正月だと思い至ったのだ。大勢の人が旧暦の正月に初詣に訪れているのだと。
あまりにも長い行列ができていたので、本殿でお参りするのはそうそうに諦めた。並んでいる人たちを尻目にちょっと離れたところからお参りを済ますと、どこか本殿の代わりにお参りするところを探してていたところ、すぐ近くに仮殿という質素な社殿が建っていた。行列のできていた本殿と違って、ここには並んでいる人はいない。すぐに社殿の前までスタスタと歩いていってお参りをした。仮殿とは本殿造営の際に一時的に神霊を安置するための社殿らしい。この仮殿は1618年に新しい社殿を建てる際に徳川2代将軍秀忠が奉納したものとのこと。「仮」と言いつつも、建てられてからすでに400年以上も経過しているのだから、いい加減「仮」の字を外してもいいのではないかと思ってしまった。
2024年8月 茨城 町角 | |
鹿嶋 影 神社 参拝客 |
No
12626
撮影年月
2024年2月
投稿日
2024年08月10日
更新日
2024年08月31日
撮影場所
鹿嶋 / 茨城
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF