円融寺で初詣しても初詣特有の浮ついた気分を満喫できなかった僕は、物足りなさを充足するために今度は神社に向かうことにした。円融寺からそれほど離れていないところにある碑文谷八幡宮へ向かったのだった。
碑文谷八幡宮の雰囲気は、参道を歩いている段階から円融寺とは異なっていた。数は少ないものの屋台が出ていて、いつもとちょっとだけ違うハレのムードが演出されている。売られていたものを横目に見ながら進んでいくと、そこはもう行列の最後尾。天台宗のお寺に初詣に行こうとは思わなくとも、周辺の鎮守である碑文谷八幡に初詣にいこうと思う人は多いようで参拝の順番を待つ列が参道にできていた。ガラガラの円融寺とは真逆だった。初詣はこうでなくちゃ。
列の一番うしろに並ぶも、なかなか列は進まない。ひとりひとりがじっくりお参りしていて時間がかかるのだ。コロナ禍だからか不景気だからか、ひとりが神様にお願いする事柄が増えているのだろう。疫病には退散してもらいたいし、家族には健康でいてもらいたいし、交通事故にも遭いたくないし、仕事は上手くいって、お金に不自由したくない。そう考えれば僕にもお願いしたいことがたくさんあった。
2022年2月 人びと 東京 | |
碑文谷 ニット帽 神社 参拝客 |
No
12182
撮影年月
2022年1月
投稿日
2022年02月20日
更新日
2024年01月23日
撮影場所
碑文谷 / 東京
ジャンル
スナップ写真
カメラ
RICOH GR III