社殿に参拝客が大挙して並んでいるのを見たときから予想がついていたけれど、鹿島神宮の奥にある御手洗池にもやはり大勢の人が訪れていた、ここは1日40万リットル以上もある湧水が溜まった池で、底がくっきり見えるくらい澄み渡るだけでなく、池の中央に鳥居もあって幻想的な趣がある池だ。昔は参拝の前にここで禊をしたのだという。今でも年始には200人もの人びとが大寒禊を行うという池の御神水は持ち帰ることも可能で、この日は池を眺める人だけでなく、この御神水を持ち帰ろうとする人で行列ができていた。
御手洗池の写真を見て、その幻想的なイメージに惹きつけられて来てみようと思い立った僕には、 生憎の状況だった。幻想的な水面を湛える池の向こう岸には、少しでも幸運を手にしようと企んでいる人たちの列ができていて、幻想的なイメージは現世利益を求める声にあっけなくかき消されてしまっている。もっと早い時間に来れば良かったのかと思いながら、現世利益を求める人びとの姿が映り込んだ水面を写真に収めたのだった。
2024年8月 茨城 町角 | |
鹿嶋 池 反射 神社 鳥居 |
No
12627
撮影年月
2024年2月
投稿日
2024年08月11日
更新日
2024年08月31日
撮影場所
鹿嶋 / 茨城
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF