ジャカルタにある東南アジア最大の規模を誇るイスティクラル・モスクは信徒がお祈りを捧げる一階部分を囲むように2階、3階が設けられていて、太い柱で屋根が支えられている。人が多く集まる金曜礼拝では2階も3階も参拝客でいっぱいになるのかもしれないが、訪れた月曜日はあまり人が集まらないようだ。1階も満員ではなく、2階、3階にいる人はまばらだった。
珍しいことに、このモスクでは僕のような異教徒であっても礼拝の時間にモスクの中に留まっていてもよいことになっている。1階部分にいるのは駄目なのだが、2階3階にいるのは問題ないのだ。大抵の場合、礼拝の時間が来ると異教徒はモスクの外に出なければならないし、モロッコのようにそもそもモスクに立ち入ることを許されないところもある。そう考えると、このモスクは建物が大きいだけでなく、度量も大きいと言える。
3階にある回廊に立って、礼拝が始まるのをじっと待つ。時間が近づくにつれ、わらわらと人が集まってくるものの、建物の規模と比べると申し訳ない程度の信徒しか集まらなかった。それでも、時間が来れば礼拝は始まり、集まった人びとは神妙な顔をして説教を聞いていた。そのうち、メッカに向かって礼拝するタイミングが来たのだろう、みな揃ってお辞儀をしていた。
2020年7月 インドネシア 人びと | |
ジャカルタ モスク 柱 祈る 参拝客 |
No
11605
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年07月16日
更新日
2023年10月02日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF