雷門をくぐり抜けて仲見世を進んでいくと、宝蔵門に辿り着く。両脇に立ち並ぶお店に挟まれた仲見世はまるでレールのようになっていて、レールの上を歩いているとあれよあれよと一直線に宝蔵門まで来てしまうのだ。大きな草履が掲げられている宝蔵門を抜けたら、浅草寺の本堂まではあと少し。宝蔵門と本堂の間にあるのは香炉とおみくじを売るお店くらいだ。
しかしながら、この香炉が厄介だ。素通りしてすぐに本堂へ続く階段を登っても良いのだけれど、ここに来ると足を止めてしまう。多くの人が本堂の中に入る前にここで線香を上げたり、香炉から上る煙を浴びたりしている。難しい顔をしている年配の人もいれば、カップルで楽しそうにしている人もいるし、大きな香炉に線香を上げるのが初めてなのか興奮した面持ちの子どももいたりする。足を止めて、そのような人びとを眺めるのが結構楽しいのだ。
ちなみに線香を上げる習慣は国外の仏教寺院にもあるけれど、そこから上がる煙を体に浴びる習慣は日本だけであるように思う。インドネシアで訪れた仏教寺院にも大きな香炉が置かれていて、参拝客が線香を上げていたけれど、煙を体に浴びている人はいなかった。どうなのだろう。
2021年6月 町角 東京 | |
浅草 香炉 浅草寺 シルエット 煙 |
No
11934
撮影年月
2020年10月
投稿日
2021年06月11日
更新日
2023年08月22日
撮影場所
浅草 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF