参道の真ん中に置かれた大きな香炉からは煙がもうもうと上がっていた。ひっきりなしに参拝客が訪れるので、燃料となる線香が切れることはない。まるで火事になってしまってしまったかのようだ。香炉の周りには立ち止まっている人の姿も見える。日差しが強かったので、参道にいる人も建物も全てがシルエットになっていた。
ちょっと離れた場所から見ていると、筋書きのない影絵を見ているような気がしてきた。シルエットになった人びとはゆっくりと舞台の上を動いている。参道を横切る自転車も、やはりシルエットになっていてゆっくりと動いていた。
No
355
撮影年月
2006年2月
投稿日
2006年03月11日
撮影場所
浅草 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V