銀座線渋谷駅のホームに並ぶように伸びている連絡通路は渋谷ヒカリエの中へと続いている。気がつけば井の頭線の改札からヒカリエまで連絡通路だけで行けるようになっている。便利な反面、迷路のようだ。思わせぶりなJRの改札を素通りし、横目で渋谷スクランブルスクエアのショーウインドウを見ながら階段を上り下りしないと最後の連絡通路には辿り着けない。渋谷の再開発はまだ終わる気配はない。計画半ばにして既に迷宮の様相を呈しているのだから、全ての再開発が完了した暁にはどのような町になっているのだろう。個人的には、モロッコの旧市街のようにすぐに迷ってしまう立体迷路の町になったら素敵だと思っている。
どこに行くのにも、迷わず辿り着くのは難しい。そんな町があってもいいだろう。世の中はいろいろと効率を上げるのに熱心だけれど、あえて非効率なものが駅周辺にあっても面白い。その方が大勢の人が訪れて渋谷の町が再び活気に溢れるのではないかと思ってしまう。非効率バンザイ!
2021年6月 町角 東京 | |
渋谷 シルエット 窓 |
No
11926
撮影年月
2020年10月
投稿日
2021年06月03日
更新日
2023年08月22日
撮影場所
渋谷 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF