渋谷氷川神社に立つ鳥居は鬱蒼と茂る木々に囲まれて窮屈そうだった

渋谷といえば立ち並ぶ商業ビルやスクランブル交差点、センター街など人が大勢いる繁華街ばかりを思い浮かべるけれども、ちょっと駅から離れたら静かな住宅街エリアも広がっている。例えば、渋谷氷川神社が鎮座している辺りがそうだ。鬱蒼とした渋谷氷川神社の境内は一般的な渋谷のイメージとは一線を隠していて、散策中に訪れるのも悪くない。そして渋谷氷川神社を訪れたならば、ぜひとも訪れてほしいところがもうひとつある。すぐ近くにある國學院大學博物館だ。

國學院大學博物館は、その名が示す通りの國學院大學渋谷キャンパス内にある博物館だ。これがすごい。大きく考古ゾーンと神道ゾーンに分けられていて、國學院大學の研究成果を発表するだけでなく、日本文化の発信になっているのだ。大学付属の博物館なのだから、発表するような研究成果があるのは当然のような気がするのだけれど、日本文化について発信している展示が珍しい。考古学ゾーンには火焔型土器や土偶、銅鐸、古墳時代の鏡などがあり、日本の考古学上の発見について学べるし、神道ゾーンには神饌を解説した展示があって神社で実施されている行事の一端をしることができる。これだけ展示内容が充実しているのに入館料は無料だ。地味だけれど、訪れて損はしない博物館と言っていいだろう。

　でコメントする

ENGLISH