延命院にカエルの描かれた絵馬がいくつもフェンスに括りつけられていた

「関東にあるお伊勢様」こと伊勢山皇大神宮を後にして、ふと地図を眺めるとすぐ近くにどこかで見たような名前の仏教寺院があった。その名は大成田山横浜別院延命院。成田山と言うと千葉の成田にある成田山新勝寺を思い起こす。その通り。この延命院は成田山新勝寺の横浜別院なのだ。ここ横浜にある野毛山には伊勢神宮と関係のある神社もあれば、940年に創建された長い歴史のある仏閣の別院もある。遠くに海を見下ろせるこの丘陵地帯は多くの人に宗教施設を建設したいと思わせる気持ちのいい場所なのだ。

崖の淵にあるような狭い境内には、山側に本堂が建っていて、谷側には何も建っておらずフェンスの向こうに横浜の町並みが広がっていた。ここが運気のいいところと気が付くのは何も宗教者だけではないようで、フェンスに多くの絵馬が括り付けられていた。カエルの絵馬はみなとみらいにそびえるランドマークタワーを背に、ゆらゆらと風に揺れている。眺めているとカエルの笑顔が揺れる度に願いが叶う確率が上がっていっているような気がした。

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