天気の良い日だった。照りつける日差しの下、僕は階段を降りていた。僕の前には三人の女性が歩いている。そして、階段を下りきった先には女性が歩道に立っているのも見えた。
みな強い日差しを受けてシルエットになっている。そこに、男性が現れた。もちろん男性もシルエットになっている。誰ひとりとして、顔は判別できない。この場面に登場している人たちは、みな匿名な存在になっているのだった。自分では見ることは出来ないのだけれど、僕の姿もシルエットになっているに違いない。そして、匿名の世界に溶け込んでいるのだ。
2016年3月 町角 東京 | |
渋谷 シルエット 階段 |
No
9682
撮影年月
2016年1月
投稿日
2016年03月16日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
九段 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL