ほどなくしてメークロン駅へ辿り着いた。ここはメークロン線の終着駅だ。駅自体は駅舎も小さく、特筆すべきものは何もない。どん詰まりになっている線路の反対側は、30キロほど離れたバーンレームまで線路が続いている。そして、駅を出るとすぐさま線路の両脇に店が立ち並んでいるのだった。路上で開かれる市は露天市と呼んだりするけれど、線路の上で開かれる市は何と呼ぶのだろう。線路市とでも呼ぶのだろうか。
早速線路の上を歩いて行く。線路の上には幌が出ていて、足元にバラストがなければ普通の市場と変わらない。魚を売っているお店もあれば、肉を売っている店もあり、果物を売っている店もある。開かれている場所を除けば、東南アジア諸国でよく見かける市場だ。それにしても、何故ゆえにメークロンの人びとは線路の上に市場を開くことにしたのだろうか。線路を保有しているタイ国有鉄道からしてみれば、単なる不法占拠でしかない。もっとも、今となっては移転させることも出来ないだろう。この市場を見るために大勢の観光客が、この何もないこの田舎町にやって来るようになってしまったのだから。
2018年6月 町角 タイ | |
メークロン 市場 線路 |
No
10616
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年06月22日
更新日
2024年02月10日
撮影場所
メークロン線路市場 / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA