ロット・トゥーと呼ばれる乗り合いのミニバンに乗って一時間半、メークロンという小さな町にやって来た。バンコクをちょっと離れてここにやって来たのは、この町で世界でもあまり見られない線路の上に開かれる市場が立つとガイドブックで読んだからだ。ミニバンを降りて、そそくさと市場が開かれているであろう線路の方に向かって歩き出す。ミニバンを降りたターミナルは、市場のある駅周辺から程遠くない場所にあって、この辺りが町の中心のようだ。商店が立ち並ぶ道を駅に向かって進んでいく。ここは長閑な田舎町だった。
商店の前には多くの自転車タクシーが駐められている。インドやネパール、バングラデシュなどの南アジアでは沢山のサイクルリクシャーを見たし、ベトナムでは多くのシクロが走っているのを目にしたけれど、タイでこのような人力のタクシーが現役だとは知らなかった。少なくともバンコクの中心部では走っていないだろう。そして、運転手たちは暢気に客が来るのを待っている。写真のサングラスを掛けた男も、自転車タクシーの運転手だ。カメラを向けると、男は陽気に手を上げて応じてくれた。
ちなみにタイではこのような自転車タクシーのことをサムローというらしい。もっとも「サムロー」というのは三輪を意味するらしく、自転車だろうがバイクだろうが三輪のものは全てサムローで言い表されるようだけれど。
2018年6月 人びと タイ | |
サイクルリクシャー メークロン リクシャワラー サングラス |
No
10615
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年06月21日
更新日
2024年02月10日
撮影場所
メークロン / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA