メークロン線路市場はその名が示す通り、実際に使われている線路脇にお店が立ち並んでいる市場だ。買い物に訪れた人が列車の代わりに、線路の上を歩く。僕もふらふら線路上を歩いて売られているものを眺めていた。前に訪れたときよりも観光客向けの土産物を売る店が増えているような気がした。けれど、中には地元の人向けの日用品や食材を売るお店もあって、ちょっと安心。写真のお店も地元の人向けのお店のひとつだった。店先に野菜が並べられている。
野菜の向こうにテーブルが置かれていて、年配の女性が座っていた。この店の店主なのだろう。でも店の前を通り過ぎる人びとを一切眺めてはいない。玉ねぎが入ったビニール袋を手にしたまま、ずっと足元の辺りを見渡している。どうやら老婆は手にしていた玉ねぎを落としてしまって探しているようだ。
店の中に大きな計量器が置かれている。上にはビニール袋に入れられた玉ねぎが載っていた。老婆は玉ねぎを袋詰して計量していたのだろう。その際に、ふと玉ねぎを落としてしまって、捜索が開始されたに違いない。
2020年3月 人びと タイ | |
八百屋 メークロン メークロン線路市場 市場 老婆 野菜 |
No
11442
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年03月14日
更新日
2024年02月07日
撮影場所
メークロン線路市場 / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA