メークロンの町にある市場は有名な線路市場だけではない。駅の周辺には他にもいくつか市場が存在しているのだ。もともとはこれらの市場が町の主たる市場だったのだろう。線路の上に開かれる市場はもともとある市場で店を開けなかった人たちが開いた市場のような気がする。
しかしながら、線路の上にあるという珍しさゆえに、線路市場だけが有名になってしまったのだろう。人生がどうなるかは誰にも分からない。半端者と思われていた方が、気がつくとメインになってしまったのだ。今では線路市場は外国からも観光客が訪れるくらいの観光名所になっている。
元からあった市場の人たちがそのような状況を好ましく思っているのかどうかは分からない。でも、他に市場には何の変哲もない雰囲気しか漂っていないのもまた事実なのだ。観光客を引き寄せるような独特のものは何もない。
写真の女性はそのような市場で働いていた人だ。観光客のいない閑散とした市場の中で、黙々と働いていた。
No
11449
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年03月19日
撮影場所
メークロン / タイ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA