護国寺の入り口に歴史を感じさせる仁王門が堂々と建っている。この門は1700年頃に建立されたものだと言われている。門の両側には、仏法を護る像が安置されており、その守護の役目を果たしているのは増長天と広目天だ。写真に収められているのは、力強い姿を見せる増長天の像。邪悪なものから境内を守るため、恐ろしい形相で威圧的なポーズを取っている。
しかし、この増長天も万能ではないらしい。仏法を護る力はあっても、自らの体を鳩や他の鳥たちから守る術はないようで、像は金網でしっかりと覆われていた。金網が無ければ、この堂々たる像も鳥の巣作りの場所にされてしまうのだろう。
金網越しに増長天の険しい表情を眺めていると、ふと動物園の檻越しに猛獣を眺めているような気分になった。その強烈な存在感は、金網越しでもしっかりとこちらに迫ってくるようだった。
2017年7月 静物 東京 | |
門 大塚 像 寺院 |
No
10199
撮影年月
2016年12月
投稿日
2017年07月03日
更新日
2024年11月24日
撮影場所
大塚 / 東京
ジャンル
静物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA