午後の日差しは穏やかで、本堂の木製の階段の端には小さな日溜りができていた。その日溜りの中で、一匹の猫が気持ちよさそうに昼寝をしている。目をぎゅっと瞑り、体を丸めてじっと眠り込んでいた。
見たところ、場所自体は特に快適そうには見えない。それでも猫は深い眠りについているらしく、こちらがそっと近づいてシャッターを切っても目を覚ます気配はない。完全に無防備なまま眠り続けている。
その寝顔を眺めていると、ふと、この猫が夢を見ているとしたら、どんな夢なのだろうと考えた。もし嫌な夢を見ているとしたら、それはどんな夢なのだろう。追いかけられる夢だろうか。それとも、食べ物が見つからない夢かもしれない。そんなことを考えていると、昼下がりの柔らかな光と猫の姿が、不思議な静けさを感じさせた。
2017年7月 動物 東京 | |
猫 昼寝 大塚 階段 |
No
10203
撮影年月
2016年12月
投稿日
2017年07月06日
更新日
2024年11月24日
撮影場所
大塚 / 東京
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA