ジャカルタにある金徳院の境内にテーブルが出ていて、上には何本もの赤いロウソクが立てられていた。どのロウソクにも火が点いている。手前には細いロウソクが、奥の方には太いロウソクが立てられていた。このテーブルは春節が近づいてきているために、特別に出してあるもののようだ。いい新年を迎えられるように、参拝客がロウソクを立てられるようにしてるのだろう。見ていると、来る人来る人が次々とテーブルの上にロウソクが立てていく。
中華文化では年末に一旦、かまどの神様を天に送り、新年になると再び天からかまどの神様を迎え入れるという。一種の再生譚だが、それがこのロウソクと関係あるのかどうかはよく分からない。日本では「よつぎほだ」や「歳の火」という年末に大きな薪を入れて炉を年越しで焚き続ける行事があり、古い時間が新しい時間を生み出すための,宇宙の再生と永続とを願った行為とされている。この赤いロウソクも同じような意味が込められているのかもしれない。
2020年6月 インドネシア 静物 | |
蝋燭 ジャカルタ お供え物 テーブル 寺院 |
No
11570
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月18日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF