ミャンマーから帰国して、東京の家の近くを歩いていた。もうここにはヤンゴンと違ってクーン売りの姿はない。道の両脇に家々が静かに立ち並んでいるだけだ。歩いている人も少ない。この日に僕が向かっていたのは小山八幡神社だ。この辺りに住み始めて10年くらいになるけれど、この神社には行ったことがなかった。
小山八幡神社は住宅街の中で小高くなった場所に建てられていた。住宅街と同じように境内も静けさに包まれている。参拝客の姿もない。この小高い丘の上にある境内からの眺めは品川百景にも選ばれているのだという。中沢新一さん曰く、歴史ある神社や仏閣は昔から古くからの台地である洪積層の上に建立されていることが多いそうだ。この神社もその例に当てはまるのだろう。中沢さんのいう「サッ」の上に建てられているのだ。でも、縁起に書かれているようにその創建が1000年近く遡るのはいくら洪積層の上に建てられているとはいえ、ちょっと大袈裟な気がした。
2019年9月 建築 東京 | |
荏原 神社 扁額 鳥居 |
No
11191
撮影年月
2018年10月
投稿日
2019年09月13日
更新日
2023年10月30日
撮影場所
荏原 / 東京
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA