一年振りの海外で心ははやっていた。ヤンゴン空港に着いたときにはすでに夕刻で、ホテルにチェックインをしたときにはもう日は落ちていた。それでも僕は部屋に荷物を置くやいなやカメラを片手に夜の町へと繰り出したのだった。最初に向かったのはストランドというヤンゴン川沿いに伸びる通りだ。ここには日が暮れた後も屋台がたくさん出ているという。
確かに多くの屋台がストランド通りに出ていた。でも、イメージとちょっと違う。川沿いに出ている夜市というから、川の夜景が見えるのだと思っていたけれど見えないのだ。不幸にも夜市と川の間に大きな港湾施設があって、夜市からは川の姿を拝むことは出来ない。ストランド通り沿いはイギリス統治時代に町並みが作られていたところで、今でも当時に建てられた重厚な建物が残っている。上手に活用できれば、上海の外灘のように観光資源になる気がするけれど、ここから見えるのは静まり返った港湾施設だけ。夜市で楽しみつつ、綺麗な夜景も堪能するというわけにはいかないのだ。
それはそれとして、ストランド通り沿いには噂通り多くの屋台が並んでいた。写真の果物店もその中のひとつだ。様々な果物が売られている。種類豊富な果物を目の当たりにすると南国へやって来たのだと実感する。カメラを構えていると、タナカを頬に塗った若い女性がやって来て、陳列されている釈迦頭を手にとって見ていた。釈迦頭も日本ではあまり見かけない果物だ。
2018年10月 ミャンマー 人びと | |
果物 葡萄 夜市 出店 タナカ ヤンゴン 若い女性 |
No
10767
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年10月18日
更新日
2024年01月29日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA