ヤンゴン川沿いのストランド通りには多くの屋台が集まっていて夜市を形成していた。この夜市は8年前に訪れた時はなかったものだ。どうやらヤンゴン市内の区画整理に伴い、市内にあった屋台がここに集められたようだ。市当局は屋台が並ぶ乱雑さは新しく開発する近代的な町には不要と考えているらしい。そのため、ダウンタウンの端にあるこの場所に屋台を移動させたのだろう。庶民の活気こそが町の魅力で、それに惹かれて外国からさえ観光客が来るようになるなんて発想は無いに違いない。
並んでいる屋台を眺めながら夜市の中を歩いていた。すると、テーブルの上に籠を置いてウズラの卵を売っている女性の脇で遊んでいる男の子と目が合った。男の子の顔にはたっぷりとタナカが塗られている。まるで何かの模様を描いているかのようだ。額の中央には丸が描かれていて、その丸に耳のようなものが付いている。なんだかミッキーマウスのシルエットが描かれているようだった。
ちなみに、ストランド通り沿いに建っているコロニアルなストランド・ホテルは、シンガポールのラッフルズ・ホテルやペナンのイースタン&オリエンタル・ホテルと同じくイラン生まれのアルメニア人であるサーキーズ兄弟によって建てられたものだ。
2018年10月 ミャンマー 人びと | |
男の子 夜市 パターン タナカ ヤンゴン |
No
10769
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年10月20日
更新日
2024年07月14日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA